<ヤクルト9-0阪神>◇15日◇神宮
ヤクルトのバレンティン外野手(29)は1回に榎田からプロ野球新記録となる56号2ラン、3回には2打席連続の57号ソロを放った。
統一球が昨季までより飛ぶようになったことが、2年連続本塁打王のバレンティンへの追い風となった。今季は12球団全体で昨季の約1・5倍のペースで本塁打が飛び交っている。バレンティン自身、球の変更が明らかになった際に「最初に試合に出たときに、すぐ気づいた。打者にとってはいいこと」と歓迎していた。
対戦相手に与える恐怖感が増した。広島の山内投手コーチは「打ち取ったと思っても、あそこまで飛ぶのかという当たりがある」と言い、巨人の秦バッテリーコーチは「打たせて取れない状況。パワーに屈している」と頭を抱える。
ただ、統一球変更の恩恵とばかりも言えない。今季のプロ野球の平均本塁打数はバレンティンが55号に到達した11日時点で1試合あたり1・57本。ローズ、カブレラが55本を打った2001年と02年はそれぞれ2・15本、2・02本で、今よりかなり本塁打が出やすかった。王が55本をマークした1964年も1・64本で今季より多い。
2位のブランコ(DeNA)に20本の差をつけていることからも、今季のバレンティンの突出ぶりは明らかだ。絶好調のシーズンに、タイミング良く球の変更が重なったことが、新記録に結び付いたと言える。




