中日は4日、井端弘和内野手(38)と来季の契約を結ばないと発表した。契約更改交渉がまとまらず、球団は自由契約の手続きを取った。

 球団は今季年俸1億9000万円から野球協約の定める減額制限(1億円超は40%)を大幅に上回る提示をしたのに対し、井端が受け入れなかったとみられる。

 西山和夫球団代表は「交渉を重ねてきたが、本人の意志が固く、残念だが契約を結ばないこととなった。金額のことで決断したとは思っていない」と語り、交渉の詳細については明かさないとした。

 井端は球団を通じ「今後のことは何も考えていない。この先、何をするにしても手術した手と足の治療が必要。いまは何も考えずにリハビリに専念する」とのコメントを発表した。

 井端はベストナイン5度、ゴールデングラブ賞7度を受賞し、抜群の守備力と好打を武器に長く中日の中心選手としてプレー。ことしのワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表で活躍したが、今季は故障もあって打率2割3分6厘、1本塁打、18打点にとどまっていた。(金額は推定)