米捜査当局は、妻に対する監禁と暴行の疑いで、プロ野球で昨季60本塁打を放ち、シーズン最多本塁打記録を更新したヤクルトの外野手、ウラディミール・バレンティン容疑者(29)を逮捕した。13日、AP通信が報じた。ヤクルト球団は代理人に連絡を取るなど、事実関係の確認を始めた。

 警察の記録によると、同容疑者は12日に米マイアミ近郊で妻カーラさんを訪問したが、入室を断られたため、窓から侵入した。逃げるカーラさんの腕をつかみ、寝室の鍵をかけて監禁した。目撃者が警察に通報し、逮捕につながった。カーラさんの弁護士によると、夫婦は結婚して約6年で離婚を話し合っている。

 オランダ領キュラソー出身のバレンティン容疑者は、2011年にヤクルトに入団した。昨季は王貞治(巨人)らの持つシーズン55本塁打のプロ野球記録を49年ぶりに更新した。

 過去の外国人選手のトラブルとしては12年末、楽天への入団が決まったアンドリュー・ジョーンズ外野手が来日前に夫人への暴行容疑で逮捕され、保釈金を支払って釈放された例がある。