2002年以来、12年ぶりの“古巣復帰”となった。プロ野球巨人や米大リーグ、ヤンキースなどで活躍した松井秀喜氏(39)が1日、宮崎市のサンマリンスタジアム宮崎で始まった巨人のキャンプで臨時コーチを務めた。

 将来的な監督就任を熱望されている松井氏は初日から打撃投手として登板するなど充実したスタートを切った。

 大勢のファンがサインを求めて人だかりができるなど人気ぶりは健在だった。「(現役で)やっているのと、見ているのは違う。違和感は多少あるけど、この(指導する)ために来た」とユニホームこそ着なかったが、球団のウインドブレーカーにジャージー姿で精力的に動き回った。

 2軍の練習場では自身がつけた背番号55を昨季まで背負っていた大田泰示外野手に助言を送った。大田外野手は松井氏が持つ雰囲気に「言葉によって、というよりもその存在感で受ける刺激の方が強い」と口にした。

 午後は1軍の打撃練習を見守り、最後は室内練習場で亀井善行外野手を相手に打撃投手も務めた。松井氏は「ストライクが入ったので良かった」と周囲を笑わせ「(選手が)はつらつとプレーする姿を見て、頼もしいと思った」と明るい表情だった。

 宮崎でキャンプが行われる13日まで臨時コーチを務める。