<ロッテ1-3西武>◇2日◇QVCマリン

 ビースト対アジャが実現した。

 格闘家のボブ・サップ(39)が始球式に登板。打席には井上晴哉内野手(24)が立った。サップの投げたボールは井上の頭上に。これを大根斬りで打ちにいった井上が空振り。マウンドでビーストが両手を広げてほえた。

 背番号45のユニホーム姿のサップは「興奮している。こういう機会をいただけて光栄に思う。速いボールを投げる事は出来ないから、ミットに収まるように投げる事に集中したよ。プロ野球選手になる事は夢。尊敬している。そして、そのプロ野球の始球式をさせていただけたのは夢のようにうれしい」と喜んだ。

 また打席に立った井上に「長いシーズン、いろいろとあると思う。最初から成功する人なんていない。長い間、じっくりと練習をして初めて成功は手に入るのだと思っている。今は我慢。だから、頑張って欲しい。成功を祈っているよ」とエールを送った。

 その井上はサップとの対面に「デカいっす。あんなにデカい人、初めて見ました。怖いっす。エネルギーをもらいました」と目を白黒させていた。