今季国内フリーエージェント(FA)権を取得した日本ハム宮西尚生投手(29)が8日、権利を行使せずに残留することを表明した。札幌市内にある球団事務所でFA交渉を行った後に会見。第一声で「残留します」と悩んだ末に出した結論を明かした。続けて「ここまでの選手に育ててもらった感謝の思い。恩返しをするべき」と決断した理由を説明した。

 新人だった08年から今季まで中継ぎとして7年連続でシーズン50試合以上登板を達成するタフネス左腕。日本球界でも希少な存在でFA宣言すれば複数球団が獲得に乗り出すとみられていた。

 6日に大引が他球団移籍を前提にFA宣言を表明。近日中に小谷野も続く可能性が高い中、ブルペンを支える宮西の残留はチームにとって朗報となった。