「食育&スポーツ教室」(日刊スポーツ主催)が2日、大阪・枚方市のパナソニックスタジアムで羽曳野市の小、中学生73人が参加して行われた。

 イベントは食育に力を入れるイオングループの弁当チェーン・オリジン東秀株式会社と、スポーツを通して地域貢献するパナソニック野球部の協力を得て開催、今回で4年目を迎えた。

 オリジン東秀の鶴岡部長は「食と運動の大切さを1つでも学んで帰って下さい」とあいさつ。同社経営企画部の山田晃路さんが「栄養バランスのコマ」を使い、食育の授業を行うと、保護者もメモを取りながら熱心に耳を傾けた。特に、普段何気なく食べているスナック菓子や菓子パン類の熱量を当てるクイズでは、そのカロリーの高さに会場から驚きの声が上がった。

 その後、球児たちは、授業で学んだ知識を活かして、「バランス弁当」作りにも挑戦。オリジン弁当店頭さながらの約30種類の食材からバイキング形式で、自分だけの昼食を選んだ。羽曳野ファイターズの木村文哉くんは「野菜を意識して弁当を作れた」と笑顔を見せた。

 午後の「野球教室」ではパナソニック野球部の選手から、ポジションごとに分かれて直接、守備の指導を受けた。フリー打撃でアドバイスをもらったり、球児たちは芝のグラウンドで野球ができる喜びを噛みしめながら充実の汗をかいた。

 パナソニックの松元裕章選手は「今日見て感じたことを明日から活かして欲しい。パナソニック野球部も今シーズンも頑張りますので応援して下さい」とあいさつした。

 北宮東部グリーンハイツの堀田祐一コーチ(50)は「子供も大人も楽しめた。選手のアドバイスを直接聞けるなどいい経験になったのでは」と振り返った。

 パナソニック野球部は23日に同球場で開幕する大阪府野球連盟春季大会に出場する。