元甲子園球児が「一番福」をゲットした。

 商売繁盛の神様「えべっさん」の総本社で知られる西宮神社(兵庫県西宮市)で10日、本殿への参拝一番乗りを競う恒例の「開門神事福男選び」が行われた。本殿への最初の参拝者「一番福」には、同志社大1年の京田世紀さん(19)が選ばれた。

 京田さんは同志社大で野球部に所属。三塁手で、聖光学院(福島)時代は3年時にレギュラーで春夏甲子園出場し、ヒットも放った。

 京田さんは2列目からのスタートだったが、持ち前のフットワークで転倒した先行集団をかわし独走した。「転ばないように注意して走りました。(今年は)みんなで笑って楽しく過ごしたいです」とテレビ局のインタビューに答えた。

 約5000人の男女が参加し、事前にくじで先頭に選ばれた108人が、午前6時を告げる和太鼓の音で一斉に、約230メートル先の本殿を目指した。

 二番福は堺市北区の大阪体育大1年、畑中悠志さん(19)。三番福は西宮市の京都産業大1年、岸本貴文さん(18)だった。3人には特製のはんてんなどが贈られた。