<オープン戦:中日4-0巨人>◇18日◇東京ドーム

 生まれ変わったオレ竜の助っ人・李が爆発した。1-0とリードした5回1死一、二塁。巨人先発門倉の外角直球を左翼へ運んだ。打球はぐんぐん伸びてフェンス直撃の2点タイムリー二塁打。初回の第1打席は左前打、第2打席も左翼フェンス直撃の二塁打。オープン戦初の“猛打賞”はすべて左方向だった。

 「コースに逆らわないように打ったらたまたま左方向へ強い当たりが出た。1年経験して見える部分もある」。1年目の昨季は打率2割6分2厘、9本塁打と期待外れに終わった。変化球に対して体が前に突っ込んでしまった。その反省から今季は軸足の左足に体重を残すことを意識し、左方向への打球につながった。また昨季は巨人戦は打率2割2厘と苦手としていたが、同じ韓国球界のスターである巨人の4番・李の目前で好調ぶりを見せつけた。「去年のことは意識していない。今年は今年だから」。左手骨折の森野がリハビリ中のため、7番の李が代役3番を任されているが、この調子なら本当の3番に座ることもありそうだ。