<オープン戦:中日3-2広島>◇21日◇ナゴヤドーム

 中日山本昌投手(42)が先発投手枠に残った。21日の広島戦に先発。2回に4本の長短打を浴び2失点したが、5回6安打2失点にまとめた。川上、中田、朝倉、小笠原のローテ当確組に続く「先発5、6番手」をチェン、吉見、川井と争ってきたが脱落を免れた。

 0-2の2回1死一、三塁のピンチ。投手前田健の鋭いライナーをとっさにグラブに収めて立ち直った。森バッテリーチーフコーチは「もう1点取られればどうなったかわからない。だが先発として5回2失点でゲームを作ったことは評価する。どこで投げるかは相手によるが、1度はチャンスがある」。開幕ローテの確約は与えなかったが、及第点をつけた。

 山本昌はこの日試合前に先発を通達されていた。「球場で5回までと言われて。先発とは思わなかった…」。これでオープン戦4試合で防御率4・15。「もっと質のいいボールを投げないとだめ。まだ時間はあるので調整していきたい。次がどんな形になるかわからないけど、こっちは待つ身。(登板の)日が通達されれば合わせていく」と意気込んだ。【益田一弘】