左太もも裏痛のため、別メニュー調整していた阪神金村暁投手(31)が25日のウエスタン・サーパス戦(北神戸)で実戦復帰する。24日は鳴尾浜で休日を返上してキャッチボールなどで練習。4月1日からの開幕2カード目・広島戦での登板を見据え、リハビリ明けでは異例となる長いイニングの投球を直訴した。

 「『最初は2回』と言われて『待って下さい』と。先発の仕事、役割くらいは投げたい。2カード目に間に合う日にちなので、その準備はしたい。(1年間)最初から最後まで、開幕からローテーションに入りたい気持ちは強いですし」。

 8日西武戦(皇子山)直前の投球練習中、同個所の張りを訴えて急きょ登板を回避。「左太もも裏の筋挫傷」と診断されていた。ケアに専念した結果、当初の予想よりも早く回復。3日ソフトバンク戦以来の実戦マウンドだが、25日は5回をメドに投げる予定だ。

 岡田監督は開幕3カード目の巨人戦(4月4日~)、続く中日戦(同8日~)のどちらかで先発起用する構想を持つ。金村も「若手、ベテランが頑張ってローテを目指して(その間)僕は投げていないけど…」と出遅れを承知の上で、巻き返しを図る。どこまでも前向きに1日も早い復帰を目指す。【酒井俊作】