オリックスが異常事態に陥った。8日からジェレミー・パウエル投手(31)の2重契約問題で対立したソフトバンクとの直接対決(熊本、福岡)を迎える。1、2戦は本来は中継ぎの山本省吾(29)、小松聖(26)が先発し、中継ぎ、抑え総動員態勢でのぞむことになった。本来の先発投手陣の故障離脱と代わるスタッフの成績不振によるもので、開幕からわずか15試合で「先発」がいなくなってしまった。
まだ桜の時期だというのに、早くもオリックスの台所は火の車になった。本来は中継ぎの山本、小松が、きょう8日からのソフトバンク戦は先発に回る。他の中継ぎ、抑えも総動員。赤堀投手コーチはこの日、伊丹空港で「先発以外は全員ブルペンに入って、初回から順番に準備してもらいます。全員で勝ちに行く。総動員ということです」と語った。
平野、デイビー、岸田が故障で、開幕前後に離脱。中山、光原は2試合連続でKOされ、2軍のサーパス行き。4日の日本ハム戦(京セラドーム大阪)には鴨志田が抜てきされたが、2回途中3失点と戦力にならなかった。金子、近藤、川越が奮闘しているが、元気な先発がたった3人では回らない。3年ぶりに先発する山本は「いつでも、どこでも、だれにでも投げるのがぼく。監督にコールしてもらえるほど幸せなことはない」と語り、プロ初先発の小松は「(2軍暮らしが長かった)昨年は悔しい思いをしたので、何とか結果を残したい」と意気込む。2人の心意気だけが頼りだ。
パウエルの2重契約問題は、ソフトバンクがパウエルと契約して決着した。編成部門を統括する中村球団本部長は「たたいてチームに勢いをつけるには格好の相手」とリベンジへの号令をかけたが、援護が期待される打線もラロッカ、カブレラは打率1割台。ラロッカは「パウエルは出てくるの?
3カ月停止処分のままだと思っていたのに」と今頃になって不思議がり、カブレラは「まだまだこれからだよ」。投打ともにバランスを欠いたまま、因縁の対決を迎える。【堀まどか】




