<オリックス3-7ソフトバンク>◇15日◇京セラドーム大阪

 オリックスが赤っ恥の敗戦だ。因縁のパウエル相手に2回、カブレラと浜中のソロ2発で意地を見せたが、得点はそれだけ。勝利投手を献上したばかりか、本拠地お立ち台まで征服されてしまった。

 「たたいて欲しい」と必勝指令していた中村球団本部長は「いいピッチャーじゃないの?」と吐き捨て、宮田調査渉外グループ長も「悔しいね」と唇をかんだ。コリンズ監督は「チャンスで点をくれない。いい投手だから獲得に動いたんだ」と言葉を探した。

 「オリックスでプレーすることを楽しみにしている」。1月下旬、FAX送付されてきた統一契約書には、直筆メッセージも添えられていた。公式HPでも獲得を発表し、球団は引っ越し荷物も希望する神戸のマンションに運び入れた。

 だがまさかの2重契約発覚。後出しの好条件に心変わりしたとして、コリンズ監督は「同じアメリカ人として恥ずかしい」と激怒した。

 だがコミッショナー裁定は無念の“完敗”。パウエルがいれば、本来中継ぎの山本がこの日先発するような苦しい台所事情も緩和されるはずだった。5連敗で借金は最多の6。負けられない戦いを落としたダメージは大きい。【松井清員】