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巨人クルーン球審に暴言で退場

クルーンは、大声をあげて友寄球審に詰め寄り、暴言により退場処分
クルーンは、大声をあげて友寄球審に詰め寄り、暴言により退場処分

<阪神4-3巨人>◇27日◇甲子園

 9回裏2死満塁、フルカウントから、アウトコース低めに自慢の速球が決まったかに見えた。巨人クルーンはガッツポーズしながら三塁側ベンチへ駆け出そうとした。しかし、球審の手が上がらない。信じられない判定に、今度は本塁に向かって猛ダッシュ。友寄球審に牙をむきだしにするようにして抗議した。今にも殴りかかりそうな迫力があった。阿部が必死になって止めたが遅かった。暴言により、来日して初めての退場処分となった。

 試合が終わっても興奮は収まらなかった。1度はロッカールームに引き揚げたが、再び走ってベンチへ引き返した。途中で原監督にぶつかりそうになった。ユニホームを脱ぎ、上半身裸でオレンジ色のタオルを首にかけ、肩をいからせながら、大またでバスへと向かった。「ナーバスになってた? ナーバスになんかなってない。何でだっ。 最後の球? あれはストライクだ。自信がある」。感情をむき出しのまま球場を後にした。

 巨人に移籍して初めての失敗だった。制球を乱し、矢野への投球はバントの構えの顔付近へと抜けた。一塁から小笠原が2度マウンドに来た。「頑張れ、1人でやってるんじゃない。みんなでやってるんだから」と声をかけられた。その度に落ち着きを取り戻したが、赤星の不運な内野安打で同点とされると、最後は新井への押し出しでサヨナラ負けが決まった。

 この日、エース上原が登録を抹消され、チームとして、なんとか勝ちたいゲームだった。クルーンにつなぐまで、巨人らしい戦い方はできていた。原監督もゲーム運びには納得の表情を見せた上で、最後の球については「あれだけ魂込めて投げたボール。本人も自信を持って投げた。オレもストライクだと信じたいね」とクルーンを擁護した。この日は失敗に終わったが、守護神への信頼は揺らぐはずもない。「また来週から仕切り直しです」と、巻き返しを誓っていた。【竹内智信】

 [2008年4月28日8時59分 紙面から]


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