<日本ハム5-1楽天>◇2日◇札幌ドーム

 楽天岩隈久志投手(27)が4回2/3を投げ9安打5失点でKO、2敗目を喫した。1回に四球から2点を失うと、5回には2死二塁から3連続長打を浴び3点を献上。「今日は投げ急ぎました。勝負どころで甘くなった」。今季は抜群の安定感を見せていたエースが、まさかのKOで防御率トップからも陥落した。

 力を込めた直球が簡単にはじき返された。今季の初被弾こそ逃れたが、9安打中3本もフェンスを直撃された。さらに2番から5番まで並んだ左打者に8安打を許した。ひじが下がり横振りになる不調時のクセが出たため、角度がなく確実にミートされた。防御率も0・57から1・39まで悪くなり、再びダルビッシュに次いで2位となった。

 負けた相手がルーキーだけに、野村監督から不満も向けられた。「岩隈で負けるとチームにこたえるよ。相手投手を考えれば、こちらに分があるのは分かっている。あれだけのボールを投げるのに(打者を)見下ろすところがない」と口をとがらせた。「修正すべきところは分かっています。次はしっかり試合を作ります」。帰り際、気丈に話したエースが、次戦こそきっちり結果を出す。【小松正明】