阪神は2日、西宮市内の球団事務所で育成選手のアーロム・バルディリス内野手(25)と支配下選手契約を結んだ。ウエスタン・リーグでトップの5本塁打、打率3割2分7厘の実績が認められ、この日1軍に合流した。打率1割7分6厘と不振のルー・フォード外野手(31)が2軍に降格し、今日3日に1軍登録される予定だ。

 「本当に興奮している。1軍でプレーできる機会を与えてくれたチームに感謝している。全力でプレーしたい」。ベネズエラ出身で母国語はスペイン語。たどたどしい英語で喜んだ。年俸は10万ドル(約1000万円)プラス出来高。背番号は「121」から「52」に変更された。

 スタメンデビューは左腕小笠原の先発が予想される5日の中日戦が濃厚だ。チームは今季、先発左腕と8試合して打率2割3分と苦戦中で、岡田監督も「ファームで結果を残し、右(打者)やしな」と話した。いきなり「5番三塁」という可能性もある。

 首位を走るチームは中日との首位攻防戦を皮切りに巨人、横浜と9連戦を迎える。金本の不調や5番不在、前日1日のヤクルト戦では1安打完封負けを喫するなど打線は不安要素を抱えるだけに、起爆剤の期待がかかる。【田口真一郎】