<中日1-9阪神>◇3日◇ナゴヤドーム

 ジャパニーズ・ドリームの第1歩は、レアなケースだった。育成選手から支配下選手契約を結んだばかりの阪神アーロム・バルディリス内野手(25)が3日、出場登録されて中日戦でデビューした。大量リードの9回に無死満塁で代打出場。2球目が左手首をかすめ、押し出し死球で打点を挙げた。

 「いい球がくれば行こうと思っていたけど、結果はああだった。ファームとは全然雰囲気が違う。集中していった」。2軍戦で5本塁打、3割2分7厘と暴れまくり、フォードの不振も重なっての1軍デビュー。いきなり見せ場が巡ってきたことに岡田監督は「最初から4人目(の打者)でいこうと思っていたけど、無死満塁で回ってくるんやから、何か持っているんやろ。打点もついたしな」と話した。