日本ハムのダース・ローマシュ匡(たすく)投手(19)が6日の西武戦(西武ドーム)で先発、プロ2年目で初の1軍マウンドを踏む。武田勝の故障などで手薄になった先発ローテーションの谷間を埋めるための抜てき。絶好調のレオ打線に「やばいっすね」と言いながら「あとは気持ちだけです」と自らに言い聞かせた。

 コーチ陣は「四球100個までOK」と、97失点をも容認するかのような“珍ゲキ”で送りだす。本音は「そのくらい気にせず腕を振って投げろ」という意味で、前日から緊張気味の長身右腕の背中を押す。厚沢投手コーチは「緊張を武者震いに変えてほしい」と話す。

 昨年は故障で2軍での登板もなかったが、潜在能力は高く評価されていた。梨田監督も「期待したいよね」と、年俸480万円の右腕に託す。「僕より年俸の多い選手ばかりなので、思い切って投げます」。連敗ストップがかかる首位攻防に挑む。