中日朝倉健太投手(26)が、チームと自身の連敗をダブルストップする。12日、神宮球場に隣接する練習場で調整。13日ヤクルト戦(神宮)の先発が予想されており、守備練習やキャッチボールを行う投手陣の輪を離れ1人黙々とダッシュを続けた。「状態は良くなっています。それを継続してやっていきたい」と短い言葉に決意を込めた。

 連敗ストップの期待がかかる。チームは11日に巨人に敗れ、今季3度目の2連敗となった。首位阪神とのゲーム差も「2・5」に開いた。今季3連敗がないチームにとって、踏ん張りどころ。阪神にこれ以上離されないためにも負けられない。

 自身の連敗ストップもかかる。ヤクルト戦は通算15勝13敗と勝ち越しているが、敵地神宮では5勝7敗。05年4月5日に勝って以来、白星なしの6連敗中だ。今季も4月25日に登板し、1点リードの8回に逆転を許して敗戦投手となった。「(リードのまま)最後までいきたかった」と反省。「鬼門」で3年ぶりの勝利を挙げる覚悟だ。

 光明は見えている。今季はシーズン初登板から3試合連続で計4本塁打を浴び、昨年セ・リーグベストの被本塁打率となる1試合平均0・47本の記録がかすんでいた。しかし最近3試合は被本塁打ゼロ。「シュートが良くなってきた」と手応えをつかんでいる。自慢のシュートで内野ゴロの山を築き、連敗をダブルで止める。【益田一弘】