<ウエスタン・リーグ:阪神6-4広島>◇20日◇甲子園

 「5番目のいす」が遠ざかった。1軍先発ローテ入りを狙う阪神上園啓史投手(23)が20日、ウエスタン広島戦(甲子園)に先発し、3回3失点(自責点1)の成績だった。星野日本代表監督が指揮をとり、岡田監督も視察に訪れた1戦でアピールできなかった。

 2回、連打に四球、エラーが絡み3失点。「いい所を見せられなかった。何回もチャンスをいただいて、常にいい所を見せたいと思っているんですが…」とうなだれた。

 当初の先発予定は鶴だったが前日に急きょ、登板が決まった。開幕から先発ローテを担ってきた杉山が前日19日、不調のため1軍登録を抹消。ローテ5番手の“代役”として期待がかかり、5日後の25日西武戦も見すえて、3イニング限定の緊急先発だったが結果を残せなかった。

 岡田監督は「見ての通りや。あんな事してたら、打たれるわ」と渋い表情。これで1軍昇格は厳しい状況に。ローテ5番手には、1軍中継ぎで安定した成績を残す阿部が浮上した。