<日本ハム4-3横浜>◇21日◇札幌ドーム
日本ハム・ダルビッシュ有投手(21)が、プロ4年目での初顔合わせとなった横浜戦で腰に軽い張りを感じ、7回2失点で緊急降板した。今季最少の88球だが、大事をとった。エースのピンチにチームは奮起。8回表に1度は勝ち越されたが、その裏に4-3と再逆転し、横浜をうっちゃった。
ダルビッシュの札幌ドーム不敗神話は守られた。腰の張りで途中降板したが、チーム一丸の勝利が待っていた。同点のままマウンドを譲った無念は、逆転劇に救われた。「チームの勝利?
それが一番なんで良かったです」。帰りのタクシーに乗り込み、簡潔な言葉で振り返った。
突然の降板だった。投球数はわずか88球だったが、8回のマウンドに姿がない。実は試合前から腰の右側下部に張りを訴えていた。中垣チーフトレーナーは「時々、張りが出ることはあったが、今日は張りが強いと言っていた」と説明。梨田監督からの強制的な降板指令だった。
梨田監督は「背番号(88)と(球数が)同じだったのでね」とジョークを飛ばしながら「無理する時期でもないし、次が大丈夫なように先に処置した」と話した。降板後はアイシングやストレッチ、はり治療などを施した。中垣チーフトレーナーも「次の登板への心配があるとかは考えていない。練習量を大幅に減らすこともない」と軽症を強調した。
不完全な体だけに、さすがに苦しんだ。3回は内川に先制打を許すなど1イニング3安打を浴びた。一度は逆転してもらったが、6回にも3連打を食らって同点となった。150キロ超えも多投したが、高めに浮く球も多かった。「走者を置いた場面で抑えられれば良かったけど」。8安打2失点の内容だった。
対戦を楽しみにしていた11球団唯一の未対戦チームの横浜戦だったが、不完全燃焼で終わった。出産後初観戦のサエコ夫人とともに3月24日に誕生した長男も球場でパパを見守ったが、勝利は届けられなかった。それでも昨年6月16日中日戦を最後に、ダルビッシュ先発登板時の札幌ドームでチームは10連勝。エースが投げれば負けない本拠地だ。【村上秀明】



