さあ、リベンジだ。広島は22日、交流戦最終カードの楽天と仕切り直しの一番を迎える。21日の試合が雨天中止になったことで、広島ルイス、楽天岩隈の「10勝投手対決」が実現しそう。ルイスを援護するためには打者陣の打倒岩隈が必須条件。前回5月31日の対戦では7回2得点に封じられ試合にも敗れた。パ・リーグNO・1投手を打ち崩し、4年目で初の交流戦勝ち越しを決める。

 日本ハム・ダルビッシュに西武涌井、防御率1位の西武帆足…。ソフトバンク和田にも土をつけた。交流戦でエース格の投手を次々と食ってきた広島打線。次はパ・リーグトップの10勝を挙げている岩隈もその「リスト」に欠かせない。

 交流戦に入って打率3割4分9厘、チームトップ16打点の栗原は右腕に警戒を強めながらも、リベンジに意欲を燃やした。

 「いい投手ですよね。直球が来ると分かっていても手が出ない。球持ちがいいからでしょう。スライダー、フォークも同じ腕の振りで投げてくるから打ちづらいですね」。前回は3打席で左前打1本、1四球。チーム全体では7回で6安打2得点に終わり、試合は3-8で敗れた。

 栗原には攻略のイメージもできている。「(球種を)確認してから打ちにいったら遅い。たとえば、直球を待っていて直球が来たら必ず打つという感じでいきたい。リベンジ?

 そうですね」と鼻息を荒くした。パ・リーグの投手と対戦して4年目。昨年は交流戦で打率2割4分と落ち込んだが「だいぶ慣れてきた」とパの苦手意識もなくなり、自信を深めている。

 内田統括打撃コーチも2度目の対戦の強みを強調した。「1度やっているのとやっていないのとでは全然違うよ。球筋も分かるしね。それに今の広島には走るという武器がある。そういうので相手のリズムを狂わせることもできる。機動力を使って成功すればチームの士気も上がるしね」。得意の動く野球で10勝投手の足をすくう作戦だ。

 こちらの先発は同じく10勝のルイスのスライド登板が予想される。勝ちがついた方が両リーグ単独1位。ブラウン監督は「2人の投げ合いはぜひ見てみたいね。楽しみだ」とこの日語った。ルイスに白星をつけるためにも打線の奮起が期待される。

 交流戦はここまで12勝10敗。すでに勝率5割を確保、あと1勝で初の勝ち越しフィニッシュが決まる。好調の要因にブラウン監督は「パ・リーグが相手であろうと、自分たちの戦いができているから」とシンプルに説明する。前回、岩隈から二塁打している嶋も言う。「岩隈だからと言って変な意識は持っていない。いつも通り、甘い球を逃さず打つだけですよ」。

 強敵への過剰な意識はいらない。が、見る者にとっては交流戦最後にして最高の熱いバトルになるのは間違いない。【柏原誠】