ムネリンが師匠越えを宣言した。25日、日本生命セ・パ交流戦MVPを初受賞したソフトバンク川崎宗則内野手(27)が、27日から始まる後半戦の目標として、師と仰ぐマリナーズ・イチロー外野手(34)のシーズン最多210安打超えを視野に安打量産の構えを見せた。今季ここまで両リーグトップの96安打を放っており、イチロー以来リーグ2人目となるシーズン200安打達成も夢ではない。北京五輪日本代表候補でシーズン終盤の“一時離脱”は避けられそうもないが、ムネリンはあくまでもイチロー超えに挑戦する腹積もりだ。
交流戦MVP男が、世界のヒットマンに挑戦状をたたきつけた。ターゲットとなったのは、ここ2年連続でオフの自主トレをともにし、プロ入り前から目標としてきたイチローだった。
川崎
イチローさんは130試合で210本打ったんですか。化け物ですね。でも、自分はイチローさんの数字を超すつもりで頑張りますよ。
94年、イチローは開幕から安打を量産し、日本球界初となるシーズン200安打(最終的に210安打)を達成した。当時は1シーズン130試合制での快挙達成で、1試合平均1・62本というハイペースだった。現在はシーズン144試合制となっているが、川崎は8月に北京で行われる五輪日本代表に招集されるのは確実。その期間中に行われる15試合を差し引けば同129試合となり、イチローと同条件となる。
川崎
(日本代表に選出されれば)イチローさんと条件的には一緒ですよね。厳しい数字ですけど、人は常に上を目指してないと成長しませんからね。
あえて高い数字を自身の目標に設定し、さらなる飛躍を胸に決め込んだ。
川崎はここまで前半戦72試合を消化し、両リーグトップの96安打を記録。今交流戦24試合で両リーグトップの37安打を放ち、打率3割6分6厘で交流戦MVPにも輝いた。自ら後半戦に弾みをつける活躍に「今年はセンターから逆方向に安打を打てているのが、現在の結果につながっていると思う」と話した。実際、ここまで放った96安打のうち中堅から左方向への打球が61本。全体の約6割を軽く超しており、しっかり自己分析できていることが、今季の好調につながっている要因といえそうだ。
MVP受賞会見では「打つことは失敗ばかりで、まだまだミスが多い。満足はしていない。自分は全試合10割を目指してますから」と後半戦に向け、さらに気を引き締め直した。10割宣言は冗談ではなく、川崎の心掛けるプレースタイルそのもの。常に全力プレーを信条とする男が、本気でイチロー超えを目指す。【石田泰隆】




