中日吉見一起投手(23)が右肩痛のためマツダ・オールスターゲーム2008(31日、8月1日)を辞退することが29日、決まった。落合監督が横浜戦前に「吉見は(球宴)辞退だ。肩が痛いと言っているのに投げさせられない。今年1年だめかもわからない」と明かした。辞退となれば球宴明けから10試合出場停止となるが、指揮官は「10試合外れても(1軍に)戻って来れないだろう」と予想。故障は深刻で、最悪今季絶望の可能性があるという。

 吉見は開幕からフル回転し、29試合に登板して8勝3敗、防御率3・16の成績を残している。4月から先発ローテーションの1人として機能。交流戦からはセットアッパーとして貢献した。最終メンバーには入らなかったが、北京五輪代表候補に追加招集。自身初のオールスターにも選出(監督推薦)され、8月9日の日本代表強化試合のセ・リーグ選抜にも入っていた。

 7月に入って不調に陥り、21日に出場選手登録を抹消されたが、単なる再調整とみられていた。ナゴヤ球場で調整を続け「バランスボールなどを使って体のバランスを修正することをやっています。早く1軍で投げられるようにがんばりたい」と話していた。

 吉見の長期離脱はオレ竜にとって大きな痛手だ。球宴明けからは五輪組の川上、岩瀬、チェンの3投手が不在となるだけに先発もリリーフもできる吉見は巻き返しのキーマンだった。劇的なサヨナラ勝ちを収めた落合中日だが、球宴後も厳しい戦いを強いられる。