中日落合博満監督(54)の来季続投が決定した。30日、名古屋市内で行われたオーナー報告の席で白井文吾オーナー(80)が続投を要請し、落合監督が快諾した。チームは首位阪神に13ゲーム差の3位だが、白井オーナーは強い信頼を示した。契約の詳細は今後の交渉次第だが来年6年目を迎えるだけに、複数年契約となれば球団では与那嶺要氏(83)、星野仙一氏(61)の6年を抜いて1期としては最長の政権となる。

 白井オーナー、落合監督、西川球団社長、伊藤球団代表が出席して行われたオーナー報告。約1時間30分の会談を終えた白井オーナーは「来季も頼むと言いました。前から考えていた。チームは並の人では運営できないくらい大変。そういう状況の中でやっていけるのはこの人しかいない。落合監督の力に頼るしかない」と強い信頼を示した。

 落合監督は「要請されたものは快くやります。断る理由はない。強いチームを作ります。周りにいろいろ言われる前にオーナーが手を打ってくれたんでしょう」。契約年数、年俸など詳細は今後の交渉で正式決定する予定だが、西川球団社長は「単年だと行き当たりばったりになる。最低でも2年か、3年になるのでは」と複数年契約になることを示唆した。【鈴木忠平】