日本ハムが「超攻撃型シフト」で、4番不在の穴を埋めることになった。球宴後初戦の8月3日からの楽天3連戦(Kスタ宮城)で、1、2軍の野手3人入れ替えを敢行。北京五輪出場で稲葉が一時離脱するための攻撃力ダウンを、打撃が持ち味の糸井、陽、鵜久森の若手成長株3人を緊急昇格させ、最小限にとどめる方針を決めた。

 試練の8月は総力戦で乗り切る。接戦での終盤の守備固めとして貴重な戦力だった飯山、捕手と内野手を兼任できる尾崎、そして稲葉の出場選手登録を抹消する。開幕1軍入りしたが故障離脱などで低迷していた糸井が「ポスト稲葉」の最有力候補。三塁と遊撃をこなせる陽は内野手強化、手薄だった右の代打の切り札で起用が濃厚な鵜久森と、適材適所で使えるコマをそろえた。

 昇格する新戦力の特長は、何といっても打力にある。イースタンで糸井は3割4分2厘、陽は12失策と守備に不安はあるが、規定打席到達者でトップの3割5分1厘の高打率をマーク。ともにこの日の西武戦で2安打ずつと好調を維持しており、満を持しての1軍復帰となる。「稲葉の穴は1人では埋められない。みんなでやっていくしかない」と話していた梨田監督が、有言実行で、まず一手を打った。