中日山本昌投手(42)があと1勝に迫った通算200勝に向け「リーチ一発ツモ」宣言だ。4日の巨人戦先発が濃厚。2日、ナゴヤドームで調整し「落ち着かないし、早く決めたい。体調は万全。前半最後と(状態が)変わらなければね」と話した。7月27日阪神戦(甲子園)で今季6勝目を挙げ、自身3連勝中。一気に決めるつもりだ。

 200勝への最年長到達がかかる。現在の記録は横浜・工藤が巨人時代の04年にマークした41歳3カ月。42歳11カ月の山本昌が到達すれば塗り変わる。さらに、勝てば巨人戦通算39勝となり、阪神の故村山実氏に並ぶ3位タイとなる。「巨人戦?

 意識はないですけどね。投げる機会があればがんばりたい」。自然体で記録に挑む。

 チームに貢献したい思いが強い。首位阪神に13ゲーム差の3位。うかうかすればBクラス転落の可能性もある。北京五輪参加のため離脱した川上、岩瀬、荒木、森野、チェンの穴を、自らの左腕で埋める必要がある。「個人的なことよりチームが勝てるピッチングをしたい」と力を込めた。

 大台到達が五輪期間中にずれ込めば話題性が薄れる恐れもある。本拠地ナゴヤドームでファンに感謝を伝えるためにも、山本昌は立ち止まらない。【村野森】