<楽天11-4日本ハム>◇3日◇Kスタ宮城
楽天が息を吹き返した。鉄平、高須、山崎武、リックが本塁打を放ち、今季最多4発で日本ハムに逆転勝ちした。日本代表組でチームを離れたのは田中1人だけで、他チームと比べると戦力ダウンは軽い。連敗を2で止め、借金も再び1ケタの9に戻した。他チームが北京五輪組離脱に頭を悩ませる中、一気に借金返済モードに入る。
野村楽天が、“北京五輪貯金”モードとばかり、1発攻勢で逆転勝ちした。まずは3点を追う2回、2死二、三塁から鉄平が4号同点3ラン。5回は高須4号ソロ、7回には山崎武15号2ランに8回はリックが8号2ランを放った。1試合4発は球団タイ記録。今季は3発はあっても3人がアーチを放ったことがなかった。前半戦を最下位で折り返したが、8月の巻き返しを予感させる勝ちっぷりに、野村監督は「しかし、点の取り方が、巨人野球だ。楽天野球じゃない。4人は初めてだろ?」と困惑気味に話すばかりだった。
相手の日本ハムは、北京五輪で、ダルビッシュと稲葉を欠く。対する楽天はマー君だけ。野村監督は「エースと4番。チームの中心がいないと、他の選手に気分的な影響が出るだろうな。やっぱり大黒柱が折れたらグラグラするよ。そういう意味で、ウチは五輪のおかげでな」。「ゴッチャンする」と明言こそしなかったが、8月の五輪恩恵を狙っている。「西武なんて、あと2、3人(五輪に)行けばバランス取れるのに」とご機嫌だった。
球宴初戦のサヨナラ安打で“ごっちゃんMVP”を獲得した山崎武も「(田中)将大は前半戦の最後に登録抹消したことで、『ケガで、いないもんだ』という意識がある。だから、ウチは五輪の影響がもっとも少ない」と8月も“ごっちゃん”するとニンマリだ。
五輪だけではない。野村監督は「大きな声では言えないが、鉄平の3ランはファウルみたいだぞ。(右翼)ポールに巻いていないって、鉄平が認めていた」と明かした。三塁走者の山崎武は「入っていた」と証言するものの“ごっちゃん感覚”満点のアーチが出るのは、いい流れ。カード初戦の白星は、6月22日の広島戦以来。8月浮上の兆しが出てきた。【金子航】



