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阪神史上“初”M消滅、久保田炎上4失点

7回表1死一、三塁、石原に2点適時二塁打を打たれガックリの久保田
7回表1死一、三塁、石原に2点適時二塁打を打たれガックリの久保田

<阪神1-6広島>◇5日◇京セラドーム大阪

 ちょっとだけ、イヤ~な感じ!? 阪神の優勝マジックが消滅した。広島前田健を打ちあぐね、投げては藤川不在の今こそ頼りたいはずの久保田が炎上してしまった。阪神過去5度の優勝では、いったん点灯した優勝マジックが消えたことはない。数字的にはまず大丈夫だけど、油断はできませんぞ…。

 5日前のオールスターでの失態を、同じ京セラドーム大阪で久保田は繰り返してしまった。セ・リーグ勝利をフイにした炎上には「まあいいよ、別に」と取り合わなかった岡田監督も、公式戦でマジックを消滅させられては笑えない。1点ビハインドの7回に投入したセットアッパーは、1アウトを奪うのが精いっぱい。3安打と四球、死球で一挙に4点を失った。

 「何度もあったら困るけどな。四死球の独り相撲? オレに聞かれても分からんわ。初登板の投手と違うのに、ストライクが入らんようになるんやから…」

 岡田監督が久保田を責めるのは、もう何度目のことだろう。球宴は愛きょうとしても、今季初の出来事ではない。藤川の離脱から、期待と責任の増える久保田はこれで防御率が3点台に逆戻り。53試合目の登板で失点は15試合を数え、走者を許さなかったのは10試合だけという不安定さだ。

 「1点差でもいかせたのに、後ろの外国人につなげないやないか。この3試合の後は(4日間)ゲームがないからつぎ込もうと思ったのに…」

 先頭赤松の中前打から二盗で揺さぶられ、アレックスに四球、栗原に死球で満塁ではベンチも手の打ちようがない。小差のまま、ウィリアムス、リーソップの勝ちパターン継投で逆転勝ちを狙う青写真はもろくも崩れた。

 久保田がかき消してしまったのは、自身の信頼感とチームの発奮材料だ。7月22日巨人戦でともしてから順調に減らしてきた優勝へのマジックナンバーが、この1敗で消滅した。

 過去5度のリーグ優勝で阪神が1度ともしたマジックを消したケースはないという“嫌な”データも存在する。この日、自力優勝の可能性が復活した2位巨人とはまだ9ゲーム差。あわてふためく状態ではない。ただ、藤川不在の五輪期間に久保田が踏ん張らなければ、不安のさざ波は少しづつ大きくなってしまう。【町田達彦】

 [2008年8月6日11時36分 紙面から]


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