左手を骨折して実戦を離れている日本ハム中田翔内野手(19)が、9月末の1軍昇格に意欲を見せた。尊敬するオリックス清原和博内野手(40)が今季限りでの引退を決意。最後の対戦となる9月20日からの2連戦(京セラドーム大阪)に、向けて「できるならそのときまでに(1軍に)上がりたいですね。同じグラウンドに立ちたい」と意気込んだ。

 3日の清原の復帰戦はテレビで観戦した。「感動して涙が出ました」。一ファンとしてすごさを目の当たりにするとともに、同じくリハビリ中の自分の姿も重ね合わせて勇気がわいた。1度は「無理かも」とあきらめかけた今季中の1軍昇格へ、再び闘志が燃えてきた。

 現在、守備練習はチームメートと同じようにこなせており、抜糸から2週間となる13日には素振りやティー打撃も再開する予定。水上2軍監督は「大丈夫であればどんどんやらせていく」と、問題がなければフリー打撃へとステップアップさせていく方針だ。実戦復帰は9月上旬になりそうだが、指揮官も「9月も10月も日本のプロ野球は試合がある。あきらめてほしくないし、楽しみ」と期待。シーズン終盤の“番長対決”が実現すれば、球場の盛り上がりは最高潮に達する。【本間翼】