<巨人6-3横浜>◇7日◇富山

 2位巨人が首位阪神との差をじわりと縮めた。北陸シリーズ富山での横浜戦。小笠原が2安打2打点、前日打ち込まれたリリーフ陣が踏ん張って、6-3で逃げ切り勝ちだ。阪神が敗れたため、8ゲーム差となった。12日からは東京ドームで阪神2連戦は総力戦で挑む。セ・リーグのペナントレースが少し面白くなってきた。

 腹の底から叫んだ。豊田は前日の投球への怒り、悔しさを声にして吐き出した。3点リードの8回、打者3人で抑え込むパーフェクトリリーフを見せた。前夜は2点リードの場面で4失点。今季初黒星を喫したが、経験豊富なセットアッパーは一夜にして修正した。「昨日は自分がしっかりしていれば勝てた試合。今日は自分の仕事ができた」と、静かにうなずいた。

 勝利を引き寄せたのは“リベンジ”の思いだった。同点に追いつかれた直後の4回無死二塁、原監督は代打に古城を起用した。前日は2度の送りバントの機会でともに失敗し、走者を進めることができなかった。だが、この日は右方向を狙い、進塁打となる投ゴロでチャンスを広げた。「昨日失敗していたし、進塁打を打つことに集中した。当たりはよくなかったけど、最低限の仕事ができて良かった」と、役割を果たせたことに安堵(あんど)した。

 小笠原も思いは一緒だった。4回に同点に追いつかれるタイムリーエラーを犯した。その裏に迎えた1死一、二塁のチャンスで左中間へ適時二塁打。「(エラーは)本当に情けない。打ったことなんか忘れたよ。難しい打球?

 みんな捕ってるわけだし、オレだけでしょ」と、試合後も反省しきりだった。

 “決戦”に向け、着々と準備を整えている。前半戦は先発の軸としてフル回転した内海の疲労を考慮。後半戦最初の登板をセ・リーグ選抜として出場する9日の日本代表戦(東京ドーム)まで先延ばしにした。8月、9月はラストスパートをかける期間。前半戦と同様、フル回転が予想されるためにとった作戦だ。首位とのゲーム差は5月28日以来の8ゲーム。12日からは東京ドームで阪神を迎え撃つ。原監督は「1人1人がいいコンディションで試合に戦えるかだけです」と、短い言葉に決意をにじませた。追撃態勢を整えた巨人が、虎視眈々(たんたん)と虎の尾に迫る。【久保賢吾】