中日李炳圭外野手(33)の来季残留が11日、決定的となった。当初2年契約と発表されていたが、3年契約であることが判明した。球団は来季戦力と判断しており李も移籍を望んでいないことから来季も中日でプレーする見込みだ。

 西川球団社長は来日2年目の李について「彼とは3年契約だから。当然、来季もプレーしてもらうでしょう」と断言した。07年に韓国LGからFA移籍した当初は推定年俸1億5000万円の2年契約とみられていたが、3年契約だったことが明らかになった。

 1年目の昨季は132試合で打率2割6分2厘、46打点、9本塁打と期待外れな成績に終わった李。今季も59試合で打率2割2分9厘。2度の2軍落ちを経験するなど不振が続いている。だが、同社長は「これからやってくれると思っている。それくらいの力は持っているんだから」と来季も戦力として計算する方針を示した。これにより残留は李次第となったが、関係者によれば李も韓国復帰を望んでおらず、日本でのプレーを希望しているという。

 この日、ナゴヤドームでの1軍練習に合流した李は落合監督の見守る中、フリー打撃を行った。「今季はゲーム中の小さなケガなどで調子が悪かった。今は痛いところはない。一生懸命やりたい」と巻き返しを誓った。ここまでは“韓国のイチロー”という前評判の割に、高額年俸に見合う活躍はできていなかったが、今後は真価を問われることになりそうだ。