鉄人は休まない!

 阪神の金本知憲外野手(40)が休日返上で甲子園の新室内練習場で打ち込みを行った。1時間132スイング。15日からの横浜戦(京セラドーム大阪)に備え、主砲らしい率先垂範だ。

 金本は遠征先の東京の宿舎を午前中に出た。その数時間後、向かった先は甲子園新室内だった。打撃投手に頼んで生きた球を打った。灼熱(しゃくねつ)地獄となる密室。背中に扇風機を当てながらの1時間。2度の休憩をはさんで行った、その「儀式」は実に132スイングを数えた。

 「いつもやってること。(フォーム固めとか)いろいろよ。昔からやっている練習。あの練習をやってたら(調子が)ようなるからな」

 確かに金本が休日を返上し、フォームチェックや打ち込みを行うことは珍しいことではない。ただ13日の巨人戦で連敗を5で脱出し、マジックも再点灯と一息ついたばかり。そこで緩まないところが、やはり「鉄人」だった。15日から横浜3連戦。2戦目には通算2000試合出場の節目を迎える。だが、本人は「あぁそう。何とも思わんけどな」とサラリ受け流すだけだ。

 何より勝つことに重きを置く。前日の殊勲打の後も03年優勝の際に感じた、勝ち続けることの難しさを改めて振り返った。4連敗となった7日の広島戦後には「広島や横浜とやるときも中日とやるときのように『向かって行く気持ちを持たないと」と、他のナインを鼓舞した。「そういうことだよ」。この日も同じ思いを短い言葉に込め、自らの行動で示した。【片山善弘】