巨人が北京五輪後の巻き返しへ先発ローテを組み直した。24日から8連戦がスタート。最初のカードとなる中日との2戦目に高橋尚成投手(33)をぶつける。本来なら内海の順番だが、中日との相性を重視して順番を入れ替え、内海は横浜戦にまわる。ここからは首位の阪神だけでなく、3位以下のチームとの対戦も取りこぼしは禁物。万全を期すためのローテ改編となる。

 内海は防御率リーグトップの2・13だが、中日戦に限っては5・83で0勝5敗と相性が極端に悪い。そこで、対中日の防御率3・18で1勝0敗の高橋尚に任せることになった。高橋尚は「中日戦と阪神戦が入った重要な8連戦?

 そういうチームに勝てれば乗っていける。9月につながる戦いになれば」と気合を入れ直した。

 練習後、室内練習場のテレビで北京五輪の日本対韓国戦を見た。8回、同僚の李承■が決勝2ランを放つと、複雑な表情を浮かべながら「だから4番に座ってるんだろうな」と感想をもらした。その五輪に配慮した日程のため、登板間隔があく。次回は中8日となるが「しょうがないよ。自分の与えられたところでベストのピッチングをするだけ」と気にも留めない。今季は2軍落ちも経験し苦しんだが、ようやく開幕投手の意地を見せる時が来た。【竹内智信】※■は火へんに華