<ロッテ8-7ソフトバンク>◇15日◇千葉

 ロッテのバレンタイン監督が勝負に出た。ソフトバンクに7-7の同点に追いつかれた9回表。すでにリリーフ陣6人をつぎ込む総力戦。残るは守護神・荻野だけという状況で、ウルトラCを用意していた。延長戦を見据えた“8人目”に指名したのは先発ローテの柱、清水だった。球場が大歓声に包まれる中、最速147キロ直球、カットボールをテンポ良く投げ込み、2安打を許したものの無失点に抑えて流れを変えた。

 4日前に先発していた清水は「絶対に勝たなきゃいけない試合。最近先発が5、6回で降板していて中(継ぎ)が大変になっている。先発も中も関係なく、できることをやろうということ」と話した。試合前のアップ中にバレンタイン監督と井上投手コーチ、清水と3者会談を行い、同監督は「しっかり準備できる先発陣はブルペン待機してほしい」と要望していた。清水自身、02年4月8日の日本ハム戦(千葉マリン)以来6年ぶりのリリーフ。「国際大会でも経験していたので、こういう場面で生きました」と、思わぬ形で11勝目も手に入れた。

 そんな指揮官の執念が、9回裏のサヨナラを呼び込んだ。1死二、三塁から清水と同じ年の大塚が値千金の中前打をマーク。「(清水)直がテンポ良く投げていて安心して見ていられた。ベンチもスタンドも一致団結して戦った結果」と満面の笑みで振り返った。

 これで05年9月以来となるソフトバンク戦同一カード3連勝で、3位日本ハムに1ゲーム差と追走。オリックス戦3連敗のショックを断ち切り、ロッテが生き返った。【鳥谷越直子】