巨人野口茂樹投手(34)が来季の戦力構想から外れていることが9月30日、分かった。今季はここまで1軍での投球はなく、2軍でも登板機会はわずか6試合、防御率4・15と思ったような活躍ができなかった。「ひじの前後で切ってつなげたい」と冗談まじりに話すなど、左ひじ痛に悩まされていた。

 野口は93年に中日に入団。99年にはセ・リーグMVPに選出されるなど、チームをけん引した。最優秀防御率のタイトルを2度、96年巨人戦でノーヒットノーランも達成するなど球界を代表する左腕だった。05年オフにFAで巨人入りしたが、02年に痛めたひじ痛から復活することはなかった。

 昨オフ、大幅減俸の条件をのんで今季にかけていたが、汚名返上の機会は巨人ではなくなってしまった。今後については未定で、球団と話し合って決めることになる。しかし、他球団が興味を示す可能性は低く、引退を含めて今後についての結論を下すことになる。