日本ハム・ダルビッシュ有投手(22)が、中1日のリリーフ登板を封印する。クライマックスシリーズ(CS)第1ステージ(11日~、京セラドーム大阪)の初戦に先発予定だが、1勝1敗になった場合の3戦目のベンチ入りについて、吉井投手コーチは「可能性ゼロというか、投手コーチとしては全然考えていない」と見通しを話した。

 対オリックスの3戦目に突入した場合、勝てばCS第2ステージ進出、負ければ今季終了の大一番。同投手コーチは「お守り的に入れる場合はあるかもしれないけど」とは付け加えたが、現時点では初戦専念しか考えていない。本人と相談しながら梨田監督が最終決断するが、抑え起用の計画はなく初戦必勝を託す。

 シーズン最終戦の10月1日楽天戦では、大差の展開だったが中継ぎとして中1日で2回を投げた。シーズン200投球回に到達させるため、首脳陣が配慮したものだが、当初は切り札としてベンチ入り。CSでの“守護神役”も考えられたが、まずは第1戦に集中する。

 札幌ドームで全体練習が行われた7日、ダルビッシュは投内連係などで汗を流した。「リリーフなしの方針?

 ふ~ん。投げろと言われたところで行くだけなんで、別に何も」。短期決戦で命運を分けるであろう初戦は、エースの全力マウンドになる。【村上秀明】