オレ竜の来春キャンプに“地獄の8勤(1休)プラン”が浮上していることが9日、分かった。来年2月1日に始まる沖縄・北谷キャンプの第1クールが8勤(第2クールから6勤)になるというもの。12球団一と呼び声高いハードキャンプがV奪回へ向けて、さらに厳しさを増すことになる。

 「来年のキャンプは厳しくなるらしい…」。チーム内では早くもこんな声が上がっている。「8勤」は落合監督が就任した04年以来。当時、1、2軍合同、初日に紅白戦という異例づくしで行われたオレ流キャンプの特色の1つとして「8勤」というハード日程があった。球界では3勤、4勤がスタンダード。1日の練習時間も10時間以上に及ぶこともあったため、球界でも厳しさは群を抜いていた。その後のシーズンでは前評判を覆して5年ぶりのリーグ優勝。翌05年からは3勤、6勤、6勤となったが、5年ぶりに「8勤」復活となる可能性が高い。

 今季就任5年目で最低の3位に終わった指揮官は4日の白井オーナーへの報告後に「現時点では(レギュラー確定)1人もいない」と今季のレギュラー完全固定から一転、競争主義を宣言した。第1クール8勤の裏にはキャンプ休日を火曜日にしたいという事情もあるが、5年ぶりに落合野球の原点に戻る意味合いが強い。

 落合監督は「これまでとは戦い方が変わるだろうな」と来季を見据える。逆襲の09年。出発点となるキャンプは超ハード日程で幕を開けることになりそうだ。【鈴木忠平】