元巨人コンビで再生だ!

 中日入団が内定している元西武の河原純一投手(35)が13日、ナゴヤ球場で行われている秋季練習で初めてブルペン入り。巨人時代の同僚・小田を相手に62球を投げ込み、復活に向けての第一歩を切った。

 室内練習場に、普段よりも細めの「背番号28」が現れた。小田のユニホームを着てブルペンに上がったのは、前日まで背番号のない練習着を着ていた河原。「背番号28」が「背番号28」に向かって投げ込むコミカルな光景が続いたが、本人は真剣そのもの。普段通りの感覚で投げるためにユニホームを借りという。直球とカーブを織り交ぜ、納得の様子で汗をぬぐった。

 「1年1年勝負だけど、こんな形は初めてだから、どうなるかは分からない。でも、このままの状態で来年を迎えたいですね」。

 今季どこにも所属しなかった河原の懸念は来年1月に36歳となる年齢と、実戦勘から遠ざかっていること。だが4年ぶりに河原の球を受けた小田は「いい球来てましたよ。久しぶり過ぎて最初は笑っちゃったけど、知っている人だし心強い。僕が再生するわけじゃないけど、一緒に試合で組めるように頑張ります」と共闘を約束した。

 稲葉投手コーチからも「慣らしの状態だけど、1年間離れていたことがいい方向に向くこともある。実績もあるし、2月のキャンプに万全の状態で来てほしい」と期待された。かつての巨人の抑えが再スタートを切った。【福岡吉央】