ソフトバンク王貞治最高顧問(68)が15日、母校早実の「ホームカミングデー・校友大会」に出席し、後輩でもある早大・斎藤佑樹投手(2年)に熱烈な入団ラブコールを送った。約50分にわたって講演を行った王顧問は、斎藤と対面する機会があったエピソードを披露した。

 王顧問

 甲子園から帰って会ったときの斎藤君からは数段、たくましくなって、目つきも本当の大人の感じがしました。私は(楽天)田中のマー君がプロで、斎藤君がアマチュアの世界で、ずっと両方がプロとアマの世界を支えていけたらいいな、と思ったのですが、これなら斎藤君、プロでやれるんじゃないかと感じがしました。

 斎藤の「目力」で感じるものがあったようだ。

 さらに「野球を志す者として、プロ野球でやりたい、そういう思いはあると思う。そうすれば何とかわがホークスに入ってもらいたい。プロ野球を大いに盛り上げてもらいたい」とも言った。

 来年1月からは会長に就任する事実上の球団トップである王顧問の熱いラブコール。10年ドラフトの1位指名候補に「斎藤」の名前が挙がった。【中村泰三】