FA権を取得している横浜三浦大輔投手(34)が17日にも、FA申請手続きを行うことになった。ここまで一貫して「考え中です」と明言を避け熟考を重ねてきたが、FA宣言を選択する。ただし、「宣言イコール退団」ではない。横浜への愛着は強く、残留の選択肢も残している。他球団の評価も聞いた上で最終的な去就を決める。

 阪神をはじめ、国内球団の争奪戦は必至だ。これに対し、横浜は最大限の誠意で対応する。長年エースとしてチームを支えてきた功績を高く評価。3年総額10億円(推定)プラス出来高払いという好条件を提示している。条件の上積みはしない方針だが、球団首脳は16日、「仮にFAすることになっても、うちとしては最終的に残ってくれればいい」と話した。悩めるエースの心情に配慮し、返答期限も特に設けない方針だ。