日本ハム梨田昌孝監督(55)が、来季のレギュラー捕手の条件に「勝てる捕手」を掲げた。7日、札幌市内で行われた鶴岡の結婚式に出席。争いが激化するレギュラー捕手争いについて「勝てる捕手が好ましい」と“勝率”をキーワードに挙げた。

 来季はドラフト1位の大野(東洋大)が加わり、高橋、鶴岡を軸にレギュラー争奪戦が激しくなる。今季は併用が中心だったが「メーンの捕手がいて補佐の捕手がいれば」というのが理想型。「110(試合)くらい先発でできるように」と、レギュラー固定化を見据えている。

 扇の要を固めるために、今季の勝率もさることながら、紅白戦やオープン戦などで“勝率”を見極める方針だ。「打っても負けるのは話にならない」。個人成績よりも、ワンバウンド阻止など数字に表れない貢献でチームの白星を呼び込む捕手を求めていく。

 今季の先発試合で、逆転試合も含まれるが鶴岡が51勝33敗2分け、高橋が17勝29敗、今成が1勝1敗、中嶋兼任コーチが1勝、中日移籍の小山が3勝6敗。渡部、尾崎に加え、新入団予定の大野はアマで4季連続リーグVと勝率での“実績”は十分だ。果たしてだれが勝てるのか、生き残りをかけた正捕手争いになる。【村上秀明】