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原ジャパン包囲網、米国本腰で戦国WBC

 【ラスベガス(米ネバダ州)10日(日本時間11日)=四竈衛】巨人原辰徳監督(50)率いるサムライジャパンにライバル各国の包囲網が敷かれた。来年3月開催の第2回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の開催要項が発表され、米国はデーブ・ジョンソン監督(65)とデレク・ジーター遊撃手(34=ヤンキース)が会見に出席。直前にミニ合宿を行うなど、世界一へ本腰の姿勢を明かした。強豪ドミニカ共和国もスター選手への打診を終え「打倒ジャパン」をテーマに掲げた。

 敵対心は隠せなかった。ウインターミーティング会場での会見開始直後、スクリーンに第1回大会のハイライトが映し出されていた時だった。優勝した日本が王監督の音頭でシャンパンファイトを始めるシーンを目にした米国代表ジョンソン監督は、思わず「フンッ」と吐き捨てた。前回はベンチコーチを務め、まさかの第2ラウンド敗退。巨人時代同僚だった王監督とは親交が深かったが、日本に優勝をさらわれた屈辱は2年半が経過しても消えてはいなかった。

 第1回大会は、準備不足と調整不足が敗因だった。第1ラウンド2日前に集合し、練習内容も軽く体を動かすだけの顔合わせ程度だった。ぶっつけ本番で臨んだ結果、格下相手の第1ラウンドは突破したものの、第2ラウンドで韓国、メキシコにまさかの敗戦を喫した。ジョンソン監督は「我々がうまく準備したとは思わない。特に多くの投手は投げるために十分な準備ができていなかった。それがもっとも大きな問題だったと思う」と反省の一方で、他国の実力を甘く見たことが、期待を大きく裏切る結果につながった。

 今回は国の威信、プライドにかけて同じ失敗を繰り返すつもりはない。7日の初戦となるカナダ戦(トロント)に先駆けて、2日から温暖なフロリダ州クリアウオーターで異例の「ミニ合宿」を開始。名門ヤンキース、ブルージェイズ、世界一フィリーズとオープン戦3試合を行い、実戦感覚を戻して第1ラウンドに臨む。チームリーダーのジーターは「みんな早めに練習を始めると思う。そんなにオフシーズンは取らないと思うし、それは素晴らしいこと。早めに仕上げれば生きると思うよ」と各選手の自覚の違いを強調。前回とは本気度が違うことを明かした。

 中南米各国も強豪ばかりだが、最終的なターゲットは前回覇者の日本だ。日本野球を知るジョンソン監督は「北京五輪で我々は日本に2回勝ったが、とても印象的で素晴らしい。いい投手も多く走塁もうまいからね」と警戒した。打倒日本へ、すでに今季ア・リーグMVPのペドロイア(レッドソックス)をはじめ、同新人王のロンゴリア(レイズ)、ナ・リーグ2冠王ハワード(フィリーズ)らそうそうたるメンバーがエントリー。米国の姿勢は、連覇を目指す日本にとって脅威になる。

 [2008年12月12日8時12分 紙面から]


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