中日が今オフも“オレ流背番号シャッフル”を行うことが12日、分かった。04年の落合博満監督(54)就任以来、シーズンの活躍度によって背番号変更が行われてきた。今オフはプロ初勝利を含む2勝をあげた清水昭信投手(25)が「64」から「12」に。逆に小田幸平捕手(31)が「28」から「52」に変更することが検討されている。

 プロ野球選手にとって背番号は「顔」とも言える。結果を出せば、ふさわしい番号を。逆に出せなければ返上を。「信賞必罰」を背番号変更によって表現するのが落合流。現時点で検討されている中で“出世組”と言えるのは清水昭だ。2年目右腕は今季8月31日広島戦でプロ初勝利をあげるなど2勝。クライマックスシリーズでは中継ぎとしてチームに貢献した。前日12日にドミニカ・ウインターリーグから帰国し、来季に向けては「1軍に定着したい」と意気込んでいる。

 そんな清水昭に検討されているのが、07年までセットアッパー岡本がつけていた「12」。岡本は平井、岩瀬とともに勝利の方程式を形成して04年、06年のリーグ優勝に貢献。07年オフに西武からFAで獲得した和田の人的補償で西武に移籍して今季は空き番号だった。来季は岡本の番号を継承した清水昭がセットアッパー候補となることも考えられる。

 逆に“降格組”もいる。今季41試合出場にとどまった小田は現在の番号の約2倍となる「52」となることが検討されている。秋季練習でも落合監督に連日の走り込みを命じられた小田は「足腰を鍛えて、やり直したい」と巻き返しを誓っている。また、仮に川上がFA移籍すればエースの称号である「11」も空く。オレ流の背番号シャッフルが来季へ向かう選手たちへの咤(しった)激励となる。【鈴木忠平】