ソフトバンク和田毅投手(27)が17日、福岡と佐賀、長崎の3県をまたぐ「山道100キロ走」を完走した。守護神馬原を伴った2泊3日の走り込み合宿で、福岡・前原市を15日午前9時に出発し、佐世保市が終点。この日午後4時、両腕を突き上げてゴールした和田の顔は険しさでなく、笑みで埋まった。「自信の裏付けがほしかった。今年はそれがなかった。苦しい時にあれだけやったというものがあれば違う」。左足を引きずり、息は弾んだ。「ひざがガクガクです」。心身を限界まで追い込んだが、大きな達成感があふれた。
今オフは個人契約を結ぶ土橋トレーナーの企画で山道ランニングを続け、今回はその総仕上げ。初日は福岡から佐賀へ、ヘアピンカーブを描く一般道を駆け上った。1時間に5キロ前後しか進まない厳しいこう配を27キロ。2日目は緩斜面中心に42キロ。土橋トレーナーは「途中で1時間迷子になって、それ以上は走った」とフルマラソンを楽に超える距離だった。最終日も緩やかにアップダウンする道で佐賀から長崎へ31キロ。総距離は100キロに達した。
途中で食事を取ったほか、2日目の佐賀・有田では陶芸に挑戦。疲れた体で土をこね、茶碗を作ってからまた走った。3日間で古湯、武雄、嬉野、させぼと4つの温泉につかり、疲労を回復。宿泊した武雄、嬉野では郷土料理に舌鼓を打った。遊び心も入れて「城島健司ベースボール記念館」をゴール地点に選んだが、休館日で驚かす相手がおらず、不発だった。
今季は8勝。入団から続いた2ケタ勝利が5年で止まり、来季は2ケタが「最低限」という。3月には連覇のかかるWBCもある。代表第1次候補に選出された和田は「(最終メンバーの)28人になった時に役割は言われるでしょう」と、先発、中継ぎと柔軟に対応する考えでいる。この日ゴール2キロ手前の佐世保市総合グラウンドで前回のWBC大会使用球を使って、馬原とキャッチボール。両チームでフル稼働-。その誓いを込めた100キロだった。【押谷謙爾】
[2008年12月18日9時48分
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