中日の次期エース候補、吉見一起投手(24)が19日、ナゴヤ球場で自主トレを行い、打力アップに取り組む考えを明かした。

 今季は先発、中継ぎとフル回転し、初の2ケタとなる10勝を挙げた。来季は先発ローテーション定着を期待されており、マウンドにかける思いは強い。それと同時に、数多くまわってくる打席を生かさない手はない。今季は33打数0安打、1打点、打率0割0分0厘に終わっており、レベルアップすれば勝ち星により近づく。「バッティングは苦手」というが「そりゃもちろん、1本でも多く打ちたいですよ」とリベンジへの思いを語った。

 この日は、キャッチボールやウエートトレーニングを行った後、室内練習場で約15分間、バント練習に取り組んだ。今季は3犠打を記録。シーズン中には川相内野守備走塁コーチからコツを教わっており「つかんだ部分はある」と手応えも実感している。「ただの時間つぶし。ウエートをしたので、筋肉をほぐしたかっただけです」とはぐらかしたが、本心は違うはず。この時期からバットを握るその姿勢に、来季への強い意気込みが表れていた。【福岡吉央】

 [2008年12月20日11時29分

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