特命だ、多田野!

 日本ハム多田野数人投手(28)が、新外国人へのアドバイス係を買って出る。来季、ライアン・ウィング投手(26)が入団するが、アスレチックス傘下3Aサクラメント→日本ハムの経歴が同じ後輩になる。「話をしたいですね」。日本の文化や練習スタイルなどを伝える特命をこなす。

 同じサクラメント出身だが、ちょうど入れ違いで直接の面識はない。それでも多田野は、同チームのホームページで情報を細かくチェック済み。「数字を見ると安定してますね」と分析する。球団関係者は「(ウィングが)来日をかなり楽しみにしているけど、最初はだれかの手助けも必要」。その係にうってつけなのが多田野だ。

 身の回りの世話は主に球団スタッフだが、チームにとけ込めるかは、本人の性格もあるが、周囲の選手の接し方も大きい。外国人同士はもちろんだが、日米両方の球界を知る多田野は頼りになる存在だ。「何か聞かれれば当然話しますし、いろいろ意見の交換もできればいい」。新外国人への助言係を率先する。

 マウンド上では強気な投球が持ち味だが、普段は礼儀正しい温厚な性格の二面性を持つ“助言係長”だ。20日は、札幌市内で同僚星野の結婚式に出席。突然のスピーチ依頼という“特命”を受けたが「何なんですか!このむちゃブリは!」と困惑。何とか切り抜けたが「期待にこたえられなくて申し訳ないです」と任務遂行に失敗?

 新外国人アドバイザーという次回特命は、ミスは許されない!?【村上秀明】

 [2008年12月21日11時42分

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