中日からFA宣言した川上憲伸投手(33)は25日、所属先決定が来年1月にずれ込むことを明言した。ナゴヤ球場に姿を見せ「期限は気にしていない。年明けになることは間違いない」と話した。代理人が米国でメジャー各球団との交渉にあたっており、複数球団からじっくり絞り込む構えだ。

 川上は久びさにナゴヤ球場を訪れた。公の場に姿を見せるのは、11月27日に行われた選手会納会ゴルフコンペ以来1カ月ぶり。今後について口を開き、所属先決定が来年1月にずれ込むことを明言した。

 「僕の中でいろいろ考えてやっています。でも、まだ(移籍先は)決まっていません。だからここにいるんです。でも、期限は気にしていない。年明けになることは間違いないです」

 川上は11月15日、メジャーへの移籍を念頭にFA権行使を宣言した。代理人のダン・エバンス氏(48)は、今月上旬にラスベガスで行われたウインター・ミーティングでメジャー各球団と接触。現在はレッドソックス、オリオールズ、カージナルス、ブレーブスなど、興味を示した複数球団と交渉を進めている。米国のトレード市場が冬休みに入り、移籍先決定も年明け以降に持ち越しとなったとみられる。

 マネジメントを担当する「ブライトン」によると、川上はいつでも渡米する準備を整えており、交渉がまとまり次第、現地へと飛び立つ予定だという。

 川上はこの日、午後4時前にナゴヤ球場に姿を見せると、球団施設に約1時間滞在。例年1月にサイパンで合同自主トレを行っている小笠原、朝倉、長峰、前田と顔を合わせ、来年の自主トレについて話しあったようだ。移籍先は決まっていないが、準備は着々と進めている。【福岡吉央】

 [2008年12月26日11時7分

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