新井に4番をとられたら引退?

 阪神金本知憲外野手(40)が27日、大阪のテレビ番組に出演。番組中に引退を決断する際の基準を質問され「その時にどういう線引きをするか、わからないです。(バットを)振れなくなったとか、走れなくなったとか…。新井に4番をとられたりとかね」とどっきり発言をした。

 金本は4番へのこだわりについて「全然ない」と話した。しかし「新井だけには(譲るのはだめ)」とぴしゃり。次代の4番候補を聞かれ「新井、林、桜井とかいるけど」と名前を挙げたが、後継者の指名には至らなかった。

 真弓監督はすでに金本の4番起用を明言。金本は11月に左ひざのクリーニング手術を行ったが、前日26日にジョギングを再開していたことが判明。順調に回復すれば、誕生日の来年4月3日ヤクルト戦で41歳の開幕4番が誕生。40代の開幕4番は98年の日本ハム落合博満(現中日監督)以来で新しい勲章が加わる。

 金本は投高打低のチーム状況に照らして「今は(チームが)3年ぐらい打ててない。貧打の中での4番はつらいですね。巨人みたいにみんなが打てば違うけれど」と話した。それでも主砲としての仕事を果たしていくことになる。4番のプレッシャーを一身に受けても、まだまだ最前線で体を張っていく。【益田一弘】

 [2008年12月28日8時39分

 紙面から]ソーシャルブックマーク