故郷に恩返しだ!

 今季プロ通算200勝を達成した中日山本昌投手(43)が27日、茅ケ崎市民栄誉賞授賞式に出席し「山本昌」の冠がついた少年野球大会の地元開催に意欲を見せた。

 授賞式に参加した服部信明市長が「今後も野球教室や講演など、何らかの形で茅ケ崎の子供たちとかかわって欲しい」とオファー。これを伝え聞いた山本昌が「いいじゃないですか。(野球教室は)井端も(川崎市で)やっている。プレゼンターとして毎年出て行ってもいいし、ボールとかもプレゼントできればいいですね。今の僕があるのも、ここで育ったからですから」と、市長のラブコールに前向きに即答した。

 茅ケ崎は小6から高卒までの7年間を過ごした思い出の地。地元を愛する山本昌らしく、かわいい後輩たちのためなら喜んでひと肌脱ごうという思いだ。

 野球大会のほかにも、現役引退後には、野球少年たちに講演会を開くプランもある。「今はまだ現役なんで、講演会は(現役が)終わってから。僕も小中学生の時はエースじゃなかったけど、努力をすればうまくなれる」。努力の積み重ねで上り詰めた姿は、子供たちにとって最高のお手本となるはずだ。

 この日も集まった33チーム、約700人の小学生らに投球フォームを指導するなど、地元への恩返しは早くも始まっている。「山本昌杯」や講演会はまだプランの段階だが、順調に運べば、来年からは毎年オフに故郷・茅ケ崎で野球少年たちと触れ合う姿が見られるかもしれない。【福岡吉央】

 [2008年12月28日13時4分

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